2025/05/19

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空港での鼻咽頭ぬぐい液を検体としたPCR検査を停止、すべて唾液検査へ

2022/06/01
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は6月1日零時をもって、感染リスクの高い地域からの到着便を対象に台湾の国際空港で実施していた鼻咽頭ぬぐい液を検体としたPCR検査を一時停止した。今後は一律、唾液を検体とした検査に切り替える。行政院の蘇貞昌院長(=首相)は5月31日、桃園国際空港を訪れ、検疫所で水際対策に当たった人々に深々と頭を下げ、これまでの苦労をねぎらった。(行政院)
中央感染症指揮センター(新型コロナウイルス対策本部)は6月1日零時をもって、感染リスクの高い地域からの到着便を対象に台湾の国際空港で実施していた鼻咽頭ぬぐい液を検体としたPCR検査を一時停止した。今後は一律、唾液を検体とした検査に切り替える。すべての入国者は、台湾到着時に唾液の検体採取を行う。但し、検査結果を待たずに空港を離れることができる。
 
桃園国際空港(台湾北部・桃園市)では新型コロナウイルスの感染拡大が今年1月11日より、中央感染症指揮センターの指示を受け、感染リスクの高い地域からの到着便を対象に、鼻咽頭ぬぐい液を検体としたPCR検査を実施してきた。翌日の到着便と搭乗者数に応じて、検体採取に関わる人員を調整。午前3時半~、午前11時~、午後4時~の3シフト制とし、各シフトに6~10人の医療従事者を投入した。それから141日間、14万6,237人の旅客のPCR検査を実施。その結果、6,205人の陽性者を発見し、台湾へのウイルス侵入を未然に防いできた。この作業に関わった人員は、医師延べ612人、看護師延べ2,888人、臨床検査技師延べ1,000人近くに達した。
 
行政院の蘇貞昌院長(=首相)は5月31日、桃園国際空港を訪れ、検疫所で水際対策に当たった人々をねぎらった。そして「新型コロナウイルス感染症との戦いは最終段階に来ている。この戦いに勝てば、台湾は世界に対して『新台湾モデル』と呼ばれる感染対策の成果を誇ることができるだろう。これからも引き続き努力して欲しい」と呼びかけた。
 
蘇貞昌院長はまた、「最前線で働く人々のおかげで、ウイルスの侵入を防ぎ、国の玄関口を守ることができた。明日(6月1日)からは唾液検査に切り替わるが、旅客は検査の結果を待たずに空港を離れることになる。この新たな始まりを迎えるに当たり、きょうは皆さんに感謝するために、特別に空港までやってきた」と説明した。
 
蘇貞昌院長は空港検疫所の代表による報告を聴取したあと、中央感染症指揮センターの陳時中指揮官、交通部の王国材部長(=大臣)などと一緒に空港管制区内にある実験室「D5R」を訪れた。蘇貞昌院長は検疫スタッフらとの記念撮影に応じたほか、壁に貼られていた「空港でのPCR検査終了まで残り0日」と書かれたポスターにサインをした。
 

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